インターアクトクラブ
インターアクトクラブ(Interact Club、IAC)とは、奉仕と国際理解に貢献する青少年のための、ロータリークラブ(RC)提唱の世界的団体で、高校に在学中の生徒、または年齢12~18歳までの青少年が入会できます。Interactという名は「国際的活動」International Actionを意味します(2010年1月の国際ロータリー理事会で、インターアクターの会員資格の最低年齢が14歳から12歳へ引き下げられることが決定しました)。

インターアクトクラブの誕生
1959-60年度の国際ロータリー(RI)会長・ハロルド・トーマスは、世界各地のロータリアンが共通して「ロータリーは青少年奉仕を開発する力を、十分に発揮していない」という気持ちを抱いていることに気づきました。
そうした中で、世界中の青少年が共に活動できるような組織をつくろう、という機運はますます高まり、トーマスRI会長は1960年、5人のロータリアンからなる委員会を発足させました。2年後の1962年、RI理事会により、インターアクトプログラムが宣言され、この年、理事会は初めてのIACの発足を認証しました。世界最初のIACは、アメリカ・フロリダ州メルボルンRCの提唱により10月28日に結成、23人でスタートしたメルボルン高校IACです。その後、IACは次々と広がっていき、現在では、世界各地で、青少年がさまざまなインターアクト活動を通じ、国際理解と親睦の輪を広げています。

日本最初のインターアクトクラブ
日本最初のIACは、1963年6月27日に結成された、宮城県の仙台育英学園高校IACです。提唱は、仙台東RC(宮城県 現・第2520地区)当時の第352地区(東北6県を範囲とし、地区番号は3ケタでした)。100人を超える人数で誕生しました。日本第1号のこのIACは、当時、世界最多の会員数を擁していました。
提唱クラブの仙台東RCは、その前年、1963年3月に創立したばかりでした。メルボルン高校に初めてのIACができて間もない1963年1月、当時の手島周太郎ガバナーは、仙台東RCで、国際奉仕委員長の加藤昭氏(1998-99年度第2810地区ガバナー)に、RI本部から届いた、英文の書類を手渡しました。加藤氏は、自分が校長を務める仙台育英学園高校の生徒に呼びかけたところ、予想以上の賛同を得て、日本で初めて、世界で一番大きいIACが結成されることになったのです。
仙台育英学園高校IACは、誕生してすぐ、清掃奉仕や小さな親切運動などの、さまざまな活動を展開し、1967-68年度、「インターアクト国際ロータリー賞」を受賞しました。また、IACの設立後、海外留学が活発に行われるようになり、地区の青少年交換制度を、促進するという効果もありました。創立当初の例会は月2回、会費は無料でした。
第1号のIAC誕生から40年。日本では、IACは2009年9月末日現在、554クラブ、約1万2,000人の会員がいます。

日本で2番目にできたクラブは?
どんなことでも2番目というのは、意外と知られていないものなのですが、日本のIACの場合、2番目にできたのは、西京商業高校(現・西京高校)IACです。提唱は、京都西RC(京都府 現・第2650地区)。結成は、仙台育英学園高校からたった1日遅れの、1963年6月28日です。両クラブが結成された報告が、同年8月号の『ロータリーの友』に、仲良く掲載されています。
『The Rotarian』の記事で インターアクトのことを知った、京都西RCの当時の国際奉仕委員長、加藤英夫氏は、1963年2月にRIからインターアクトのキットを取り寄せ、研究をしました。5月に西京商業高校の校長に会い、ロータリアンになってもらいました。続いて、インターアクト諮問委員会を結成して、生徒を含めた懇談会で、インターアクトの趣旨を徹底しました。関係者の熱意が実って、結成にこぎつけました。
例会は、毎週水曜日、会費は月100円でした。当時のタクシーの初乗り料金(2km)が100円でしたから、ちょうど同じ金額ということになります。京都西RCの会員も、一人月100円をIACに補助しています。

インターアクトの目的・目標
インターアクトがどのような目的をもち、何を目標にしているのか、スポンサーになるロータリアンにとっては、それらを知っておくことは大切なことだと思いますので、ご紹介します。以下は、『手続要覧2001年』の抜粋です。
目的
インターアクト・クラブは、奉仕と国際理解に貢献する世界的友好精神の中で相共に活動する機会を青少年に与えるために結成されます。インターアクト・クラブに入会できる者は高校に在学中の学生または年齢14歳から18歳までの若い人です。新しいインターアクト・クラブの創立会員数は、最低15名であると推奨されるが、これは義務付けられているものではありません。
目標
1.建設的な指導力を養成し、自己の完成を図ること。
2.他人に対する思いやりと、他人の力になる心構えを奨励し、これを実践すること。
3.家庭と家族の重要性に対する認識を涵養(かんよう)することる
4.個人の価値を認める考え方に立脚して、他人の権利を尊重する観念を養うこと。
5.個人的成功のためにも、地域社会の改善のためにも、さらには団体としての業績を上げるためにも、各人が責任を負うことがその基本であると強調すること。
6.すべての有用な職業は社会に奉仕する機会であると して、その品位と価値を認識すること。
7.地域社会、国家および世界の問題についての知識と理解を深める機会を提供すること。
8.国際理解と全人類に対する善意を増進するために、 個人として、また団体として、進むべき道を切り開くこと。

共に活動を
ロータリアンは、インターアクターとどのように付き合ったらいいのでしょうか。
「社会奉仕に関する1992年の声明」に、「各種社会奉仕活動を秩序立てるために、ロータリー・クラブが提唱するインターアクト・クラブ、ローターアクト・クラブ、ロータリー地域社会共同隊、その他のグループと緊密に協力すること」(『手続要覧2007年』P83)とあります。このように、RCとIACは、協力しあって活動をすることが望まれています。
インターアクターというと、年齢が離れすぎていて、どのように付き合ったらいいのか、どんな話をしたらいいのか、戸惑ってしまう方も多いと思います。そんな時には、20代、30代の若いロータリアンが間に入って、世代間の橋渡しをしてもらってはいかがでしょうか。新しいつながりが生まれることと思います。

*世界インターアクト週間(World Interract Week)
RI理事会は、ロータリークラブとインターアクトクラブに、毎年11月5日を含む1週間を「世界インターアクト週間」として遵守するように奨励しています。それは、ロータリークラブとインターアクトクラブを「顕著で、国際規模の共通活動」に参加させるためです。

『ロータリーの友』2003年11月号(ロータリージャパンWebサイトより)

例会プログラム

次の例会プログラムは下記のとおり

日時 : 平成25年 9月29日(木)
時間 : 16:00~17:00

プログラム
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会場 : *****************

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